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闇金相談山形編 女性(29):アパレル勤務で自社製品を買わされ借金地獄へ…

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闇金相談青森編 男性(23):仕事がなく遊ぶ金欲しさに闇金に手を染めた結果…

 

私は専門学校を卒業後、地元山形で念願のアパレルショップに勤務することになりました。

 

売り場は山形市内のとあるショッピングモール内にあります。

 

大好きな洋服に囲まれ、先輩たちもわりと優しい方が多く楽しく仕事をしていました。

 

楽しいのは良いのですが、悩ましいことが一つありました。

 

それは、売り場に立つときには必ず自社製品を着なければならないということなのです。

 

もちろん、トップスもボトムスも自社製品じゃなければいけませんし、靴や小物等が売り場に出ている時期には、基本的にそれらも自社製品が望ましいということになっています。

 

制服なら一度買ってしまえば済みますが、私服だとそうはいきません。

 

季節ごとに買うのはもちろんのこと、原則的に売り場に今出ているものを着なければならないので、売り場に出ている服が変わるごとに服を買わなくてはいけないことになります。

 

綺麗な仕事というイメージがあるアパレル店員ですが、仕事は品出しや掃除などもあります。

 

段ボールにセーターをひっかけてダメにしてしまうこともありますし、意外と汚れたり傷んだりも激しく、服がダメになるたびに買い替えなくてはいけないのも辛いところです。

 

もちろん大好きで入ったアパレルショップですから、服は私好みのテイストではあります。そのうえ社販で買えるので通常よりは安く買えるのですが・・・。

 

それでも、さほど多くない給料の中から一人暮らしのマンションの家賃や生活費も払っているため、生活はかなり厳しいものでした。

 

どうにかこうにか生活ができ、お友達とたまにランチやショッピングを楽しむこともできましたが、貯金は全くできる状況ではありませんでした。

 

さらに、生活の苦しさに拍車をかける出来事が起こりました。

 

なんと、私は結婚退職した先輩に代わり、ショップマネージャーに昇格することになったのです。

 

今までやってきたことが評価されての昇格ですから、もちろん、それは喜ばしいことでもあります。

 

しかし・・・。

 

もともとうちのショップにはノルマがあり、達成しなければ自ら自社製品を買って売り上げを上げなければいけないことも多々ありました。

 

ショップマネージャーになったということは、ノルマも普通の社員より高くなります。

 

そのうえ、もし店の予算が達成できないとなると、やはりどうしても自ら自社製品を買ってなんとかしなければならないという事態も出て来ます。

 

昇進で給料が上がるといっても、それは微々たるものです。

 

むしろ、自社製品を自腹で買わなくてはいけない額の方が増えてしまうのです・・・。

 

実際にショップマネージャーとして働き始めると、思ったように売り上げが上がらず苦労の連続でした。

 

売れ筋の予測がうまくいかず発注した数が足りなかったり、逆に売れると思ってドカンと仕入れたものが全くの不発で、売れ残ってしまったりということが多発しました。

 

マネージャーですから、部下の管理もしっかりできないといけません。

 

しかし、面接して採用したアルバイトが全くやる気がなかったり、信頼していた後輩がショップのものを黙って持ち帰ったりなど、散々でした。

 

やはり、すぐには先代のショップマネージャーのように安定した売り上げを出すことができませんでした。

 

予算を達成できないと、本部からお叱りを受けることになります。

 

それは悔しいですし、あまりにも業績が悪いとショップ自体が閉鎖になることもあり得ます。

 

私は仕方なく、自腹で自社製品を買い、何とか店の予算を達成させるしかありませんでした。

 

業績の悪かった月には、給料のかなりの割合を自社製品の購入に持って行かれます。

 

これ以上業績が下がったら家賃が払えない・・・。

 

食費も電気代も節約し、ギリギリの生活を強いられていました。

 

傍から見ればアパレル店員は華やかな存在でしょう。

 

しかし、自分の店の売り上げを上げるためにはこのような苦労をしなければならないケースもあるのです。

 

もちろん、店の売り上げが良ければ自腹で自社製品を買わなければいけない事態は起こらないでしょう。

 

自分のふがいなさに悲しくなりながらも、店をつぶさないために必死でした。

 

ショップマネージャーの仕事が思うようにいかず、売り上げが上がらない。

 

お金もどんどん減っていき生活が苦しい。

 

プレッシャーやストレスから、私はだんだんやる気を失っていきました。

 

なんとか出社していましたが、こんな状態では売り上げが上がるはずはありません。

 

毎月毎月、大量の自社製品を買う羽目となり、ついには家賃も払えなくなりました。

 

もともと貯金は全くなかったため仕方なく消費者金融でお金を借りるなどして急場をしのいでいましたが、それもままならなくなり、返済ができなくなっていきました。

 

これからどうやって生活しようか、私は途方にくれました。

 

実家にお世話になれれば一番なのですが、実家には弟夫婦が住んでいます。

 

弟の奥さんとはあまり仲が良くないので、余計にストレスがたまることは目に見えています。

 

やはり、なんとかしてこのままマンションに住み続けるしかありませんでした。

 

もう、私にお金を貸してくれるところはどこにもありませんでした。

 

こんな事態に自暴自棄になっていたころ、ポストに一通のダイレクトメールが届きました。

 

それは聞いたことの無い名前の貸金業者からのものでした。

 

「他社で断られた方でも大丈夫!一度ご相談ください」

 

と書かれています。

 

これで助かるかもしれない・・・。

 

私はその貸金業者に連絡を取ってみることにしました。

 

業者からはとりあえず5万円を借りました。

 

これで、なんとか家賃を払うことができます。

 

来月売り上げをしっかりあげて、すぐに返済をすれば大丈夫だろう。そう思いました。

 

しかしです。

 

5万円を借りて、10日後に7万5千円を返せというのです。

 

さすがにそれは厳しく、結局は利息分を払ってなんとか許してもらいました。

 

これはおかしい。

 

早速調べてみると、これは違法な金利だということが分かりました。

 

違法な金利を取っている業者を、いわゆる闇金というのだそうです。

 

まさか・・・!

 

闇金って、よくドラマなんかで家に乗り込んでくる、あれだよね?

 

自分が闇金と関わってしまうなんて、そんなはずは・・・。

 

まだ消費者金融の借金も返済しきれておらずそちらの督促もあったので、私はパニックに陥りました。

 

とにかくまず闇金にさっさと返済しなきゃ。

 

さっさと手を切らなきゃ。

 

それだけを考え、必死になって働きました。

 

そしてなんとか、利息も含めた全額を返済するめどが立ちました。

 

返済日の前日に連絡をしろとのことだったので早速闇金に電話を掛けましたが、何度かけてもつながりません。

 

ようやくつながったのは、返済日当日でした。

 

「お客さん、約束を守ってもらえないと困りますねー。

 

全額返済されるなら前日にお電話いただかないと。

 

今回はもう返済はできないので、元金はまた次回ってことで。

 

利息分だけお預かりさせていただきます」

 

そう言われ、結局元金は返済させてもらえませんでした。

 

さっさと手を切りたかったのに。

 

仕方なく、また次の返済日を待つことにしました。

 

しかしです。

 

次の返済日前日にも、連絡が取れないのです。

 

誰かに相談しようか?

 

いや、闇金相談なんて誰にもできない・・・。

 

そこでようやく気付きました。

 

闇金は、わざと連絡を取れなくしているんだ。

 

元金が残っていれば、その後も利息を取れる。

 

私が借りたのは5万円。

 

利息は10日で2万5千円。

 

つまり、2回元金を返済させなければ、もう元は取れることになります。

 

まさか、今後も元金を返済させてもらえないのでは・・・?

 

私は、血の気がサーっと引いていくのを感じました。

 

嫌な予感は的中しました。

 

その後も、返済日前日になると連絡が取れなくなり、元金を返済させてもらえないことが続いたのです。

 

こんなことをしていたら、一生闇金からお金を貪られてしまう!

 

何とかして逃れなきゃ。

 

でも、相手は闇金です。

 

下手に動いて警察にでも通報したら?

 

ホントに殺されるのではないかという恐怖が私を支配し、どうすることもできませんでした。

 

なぜ、私がこんな目に。

 

もし利息さえ払えなくなったら、私はどうなってしまうのだろう。

 

無理やり連れて行かれて、風俗で働かされるのだろうか?

 

それとも、親や親戚にまで取り立てをしに行くのか?

 

恐怖のあまり、私は動悸が止まらなくなりました。

 

怪しい業者からお金を借りる前に、なぜもっとしっかり調べなかったのだろう。

 

なぜ、闇金なんかからお金を借りてしまったのだろう。

 

上に掛け合って役職を変えてもらうなり、他に打つ手があったのではないか。

 

恥をしのんで、実家にお世話になればよかったのではないか。

 

でも、今さら後悔してもどうにもなりません。

 

もう、すでに闇金と関わってしまったのですから。

 

 

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