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闇金相談大分編 男性(59):リストラ、離婚、一家離散で全てを失い闇金へ…

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闇金相談大分編 男性(59):リストラ、離婚、一家離散で全てを失い闇金へ…

 

私はすべてを失いました。

 

そして闇金地獄に陥っています。

 

本当に馬鹿でした。後悔してもしきれません。

 

なぜ私が今現在闇金地獄に陥っているのか、お話させていただきます。

 

私は大分で生まれ育ちました。

 

子どものころから、根っからの九州男児といった性格です。

 

それはもちろん結婚してからも変わりません。

 

若い頃には酒を飲むと子どもたちを怒鳴り散らし、妻を殴ることもありました。

 

20代前半から連れ添った妻の事は、もう何年も前から女として見ていません。

 

妻は看護師をしており、私よりも少し稼ぎが上でした。正直、それもあまりいい気はしませんでした。

 

最近になって妻が明らかに、私の事を見下しているのは分かっていました。

 

若い頃は酔った私に殴られても反論一つしなかった妻ですが、強くなったものです。

 

友人と電話で、「うちの旦那はうだつの上がらない男で困るわ。

 

一緒にいても意味がないから離婚したいのよね。」などと話しているのを聞いてしまったこともあります。

 

九州男児としては、女に、ましてや妻に馬鹿にされるなど許せませんでした。

 

妻が電話を切った後大喧嘩になったのは言うまでもありません。

 

最近ではそんな妻といてもイライラするだけ。

 

私は都町のキャバクラなどへ出かけることが多くなって行きました。

 

そんな頃に行きつけのキャバクラで出会ったのが、Sでした。

 

Sは勝ち気で仕事人間の妻とは正反対のような子で、どこかぽーっとしたようなところがあります。

 

男から見ると、自分が守ってやらなければと思うようなタイプなのです。

 

ほどなくして、私たちは不倫関係になりました。

 

しかし敏感な妻は私の異変にすぐに気づき、不倫はすぐに見破られることとなります。

 

妻は私の事などもうこれっぽっちも愛してはいないくせに、プライドが許さないようでした。

 

「あんな頭の悪そうなお嬢ちゃんが好きなら、一緒になればいいわ。

 

こちらもあんたにはうんざりしていたの。離婚しましょ」
「あっ、この家には私たちが住むから、あんたは荷物まとめてさっさと出て行ってちょうだい。せいぜいそのバカ女のところにでも転がり込んだらいいわ」

 

そして住宅ローンを借り換え、妻名義に変えると言い出したのです。

 

悪いことは続くものです。

 

私の勤めている会社の業績が悪くなり、57歳以上の社員を数人リストラするという話が持ち上がりました。

 

まさかとは思いましたが、私もそのリストラ対象の中の一人になってしまったのです。

 

これで、住宅ローンを妻名義に変えることに反論する手立てが無くなってしまったのは言うまでもありません。

 

結局、妻と私は離婚することになりました。そして不倫で妻の気持ちを傷つけたということで、200万円の慰謝料も払わなくてはならなくなりました。

 

離婚をして家を追い出された上に、職がない。

 

これからどうしていったらよいだろう。

 

情けないと思いつつ、家を出て行こうとしている長男を頼ろうと考えました。

 

長男はそこそこの稼ぎがあったため、仕事が見つかるまでの間一緒に住めないかと思ったのです。

 

「父さんは昔から、父親らしいことなんてほとんどしてくれなかったよね。酒を飲んで怒鳴りつけるばっかりでさ。今さら頼って来られても、一緒に住もうなんて思えるわけないだろ。しかも不倫して母さんを裏切るなんて最低だ。その女のところにでも行けばいいだろ」

 

そう言い残し、家を出て行ってしまいました。

 

一家で住んでいた家は、妻と末の娘が住むことになり、長男は家を出ました。

 

長女はすでに結婚をしているため、私たちはバラバラになってしまいました。

 

まさに、一家離散という状態です。

 

仕事も無いし、キャバクラ通いのせいで、ほとんど貯金もありません。

 

無職なので銀行や消費者金融からも借り入れができません。

 

これではどうにもならないので、本当に恥ずかしい話なのですがSの家にしばらくお世話になれないかと考え、連絡を取ってみることにしました。

 

「は?あんたと私が一緒に住む?冗談じゃないわ。あのさ、私があんたみたいなおっさんを本気で好きだとでも思ってたの?笑っちゃうわよね。そんなんじゃ、奥さんに捨てられるのも当たり前って感じよねー」

 

一緒に住めないかと切り出した途端、天然で癒し系だったSが、手のひらを返したように私に辛辣な言葉を投げつけるようになりました。

 

Sと不倫関係だと思っていたのは、どうやら私のほうだけだったようです。

 

結局、私はSの金づるでしかなかったのです。

 

ほんの少しの手持ちの現金と、なけなしの貯金。

 

私の財産はそれだけでした。

 

まさに、離婚とリストラによって全てを失ってしまったのです。

 

家族も、仕事も、家も、そして不倫相手まで・・・。

 

妻からは

 

「あんたまだ仕事見つからないの?慰謝料、さっさと払ってよね」

 

などという電話が時々かかってきます。

 

連絡が取れなくなると慰謝料がもらえなくなると考えたのか、私の携帯の料金は妻が支払い続けているようでした。

 

それから私は、そのなけなしのお金でビジネスホテルを転々としました。

 

しかしそれではお金が続かなくなるので、マンガ喫茶などで一夜を明かす日もありました。

 

就職活動をしていましたが、この年齢ですから正社員での採用は絶望的です。

 

そんなある日、カラオケ店のアルバイトに採用されることになりました。

 

しかし働き出してみると、思った以上に覚えることが多くミスの連続です。

 

「ったく、ジジィはこれだから使えねーんだよ」

 

自分の息子よりも若いバイトに馬鹿にされ、私はついカッとなってその男の胸ぐらにつかみかかってしまったのです。

 

せっかく見つかったバイトは、それによって数日でクビになってしまいました。

 

その後もバイトをするも、すぐにクビになる日々。

 

もうすべてに嫌気がさしていました。

 

空腹でふらふらと街を歩いていると、電柱に貼ってあるビラを見つけました。

 

「誰にでも融資します」「無職・ブラックOK!」

 

ここでお金を借りられれば、当面の生活費は確保できるんじゃないか。

 

そう思い、その電話番号に電話を掛けることにしました。

 

本当に借りられるだろうか?

 

不安がよぎりましたが、無職でこの年齢の私でも問題なく借りることができました。

 

数万円ではありましたが、これで数日暮らすことができます。

 

その間にまた、早くアルバイトを探さなくては。

 

そして住むところを確保したい。そう思いました。

 

しかしなかなかアルバイトは見つからず、日雇いの仕事などで何とか食いつなぎます。

 

やがてその業者への支払期日が来ましたが、当然お金はありませんでした。

 

業者に払えないと告げると

 

「じゃ、とりあえず利息だけでも払って」

 

ぶっきらぼうにそう言われ、今回は何とか見逃してもらえました。

 

バイトをするものの、食べていく分と宿代でほとんどが消えてしまいます。

 

ついに私は、業者へ利息すら払えなくなってしまいました。

 

それからというものの、携帯電話には、ひっきりなしに業者からの電話がかかってくるようになりました。

 

「おっさんわかってんのかコラ。さっさと金返せや」
「お前が払えねーなら、家族とか親戚に払わせんぞボケ」

 

取り立てが始まってから、私な業者が闇金だということにようやく気づいたのです。

 

家族等の連絡先が無いと融資ができないと言われたので、私は元妻の住む家の住所と電話番号を闇金に教えていたのですが、なんと闇金は元妻たちの住む家にまで取り立ての電話をしはじめたのです。

 

闇金からの取り立て電話は一日に数十回に上りましたが、そのほかに、元妻からも電話がかかって来ます。

 

「あんた闇金から借金してるんですってね。なんでうちの連絡先教えたのよ!私たちはもう夫婦じゃないのよ。ふざけないで!」

 

闇金からの電話の口調は本当に恐ろしく、私は身の危険を感じました。

 

この携帯からGPSとかで居場所を割り出して、ここへ来るんじゃなかろうか?

 

身柄を拘束されて、タコ部屋や漁船などで強制労働させられるんじゃないだろうか?

 

そう考えると、生きた心地などしませんでした。

 

思えば私は、老後の事をしっかりと考えて来ませんでした。

 

妻の収入が多かったですし、きっと妻が貯金しているだろうと思っていたのです。

 

しかし、妻は私に三下り半を突きつけました。

 

家族を大事にしてこなかったツケが今回ってきたのです。

 

仕方がないと言えば仕方がありません。

 

そして、借金に関しても、甘く考えすぎてしまった・・・。

 

明日寝泊まりするところも無いかもしれないという状況でしたから、業者が闇金だということを冷静に分析できませんでした。

 

ちょっと考えれば、無職でも貸してくれるなんて闇金しかありえないはずです。

 

でももうすでに闇金からお金を借りてしまい、こうして毎日のように取り立てをされている。

 

闇金から逃げられる術はありません。

 

後悔しても、もうどうにもならないのです・・・。

 

 

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