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闇金相談青森編 男性(23):仕事がなく遊ぶ金欲しさに闇金に手を染めた結果…

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闇金相談青森編 男性(23):仕事がなく遊ぶ金欲しさに闇金に手を染めた結果…

 

僕は青森県で生まれ育ち、高校卒業後ある会社に就職をしました。

 

しかし、どうしてもそりが合わない上司がいて、毎日が苦痛で仕方ありませんでした。
社会人なのだから我慢するのが当たり前かも知れません。

 

しかしこの上司は僕をもはや人間扱いすらしてくれない始末。

 

我慢も限界でした。

 

気分屋で、他人をこき下ろすことでなんとか自分の威厳を保っているような上司でした。
初めは自分が悪いのかと思って悩みましたが、よくよく考えるとどうもおかしいのです。

 

そしてある時気付きました。

 

別に僕が悪いんじゃない。

 

上司は、僕をストレスのはけ口にしたいだけなんだと。

 

その上司は自分が上からガミガミ言われた時や取引先との付き合いで気疲れしたときには必ず僕や若い男性社員たちに辛く当たるのです。

 

そのくせ女性社員には嫌われたくないようで、常にご機嫌取りに余念がありません。

 

なんで僕がこんな奴のストレスのはけ口にならなきゃいけないんだ。バカバカしい。

 

僕はまだ若いんだ。

 

世の中にはほかに、僕を使ってくれる会社は掃いて捨てるほどあるに違いない。

 

そう思い、僕は大っ嫌いな上司に辞表を突きつけてやりました。

 

僕は上司と関わらなくてよくなったことで心身が解放されたと感じました。

 

そして今までの貯金を使って、仲間と遊びまくりました。

 

仕事を辞めてからは、昼頃に起きて仲間と深夜まで遊び歩くという生活でした。

 

そんな生活を続けているうちに貯金がだいぶ減ってしまったため、ようやく重い腰を上げてハローワークに足を運ぶことにしました。

 

実際に仕事を探し始めると、思ったような仕事がなかなか見つかりませんでした。

 

東京なら、ある程度いい仕事があるのかもしれません。

 

しかし僕が住む青森では、僕がしたいと思える仕事、できそうな仕事がなかなか見つからない状況でした。

 

看護関係や介護関係、○○士、○○師といった仕事の募集ならわりとありましたが、これらはもちろん、資格がないとできない仕事ばかりです。
高校は普通科でしたし、僕はこれといった資格は持っていません。

 

卒業後すぐに就職したため、勉強をする時間も無かったですし、勉強しようと考えたこともありませんでした。

 

誰にでもできるような仕事もあるにはありましたが、やはり給料が安いものが多く、正社員ではないといったケースも多いようでした。

 

かといって、農業や漁業に携わるのも・・・。

 

体力や健康に自信が無い僕には無理だろうなと思いました。

 

どうせ働くなら給料が多い方がいいし、正社員がいい。

 

就職活動をはじめたものの、なかなか就職が決まりませんでした。

 

一方で、この自堕落な生活に終止符を打つのが惜しいような気持ちもありました。

 

またどこかに就職して、あの嫌な上司のような奴がいたら?

 

そう考えると、どうしても一歩踏み出せない自分がいることも否定できません。

 

しかし当然、社会人としてこんなことが許されるはずがありませんでした。

 

厳格な父は、僕がなかなか就職しないことを許せないようでした。

 

「お前、このままニートにでもなるつもりか?いつまでただ飯を食っているつもりなんだ!働かない奴は俺の息子じゃねえ。働く気がないなら今すぐに出て行け」

 

父にそう言われ、結局僕は、なけなしの貯金でアパートを借りる羽目になってしまったのです。

 

これで、絶対に仕事を探さなければいけない状況に追い込まれてしまったことになります。

 

しかし、求人を見れば見るほど、どれもやる気になれないのです。

 

青森から東京に出れば、仕事がたくさんあるだろう。

 

僕にできる仕事の選択肢だって広がるかもしれない。

 

でも、そう簡単に東京に出る決心はできませんでした。

 

そのうえ、東京に出るとなればお金だって足りないでしょう。

 

金がない。でも働きたくない。

 

遊びたい・・・。

 

仲間からの遊びの誘いは楽しいものばかりで、断ることはできませんでした。

 

そうこうしているうちに、生活費と家賃で貯金が底をついてしまいました。

 

どうしよう・・・。

 

焦れば焦るほど、いい仕事は見つかりません。

 

そしてこうなってもなお、仲間からの遊びの誘いを断れずにいました。

 

もう、どこかでお金を借りるしかありません。

 

僕は手軽に借りられそうな消費者金融の自動契約機へ走りましたが、仕事をしていないことが理由なのか、どこも審査に通りませんでした。

 

畜生!金を借りる事すらできないなんて。

 

僕はこの先どうしたら・・・。

 

その後も、比較的楽な短期や日雇いのバイトなどはするものの、これといって続けられそうな仕事には出会えずにいました。

 

これでは、生活費や家賃は多少払えたとしても、遊ぶお金が全く足りません。

 

大手の消費者金融でダメなら、どこかほかに貸してくれるところはないだろうか。

 

僕はスマホで情報を調べました。

 

すると、金利が安そうで誰でも貸してくれそうな業者が出て来ました。

 

あまり聞いたことがない会社だけど大丈夫だろうか?

 

少し不安にはなりましたが、ホームページに載っていたオペレーターの女性が美人でクリーンなイメージの業者だったので、まさか怪しい業者ではないだろうと判断し、僕は連絡を取ってみることにしました。

 

すると、親の連絡先などを教えれば無職の僕でも貸してもらえるとのことなので、すぐにお金を借りる事に決めました。

 

これで仲間とまた遊びに行ける。

 

しばらくお金に困ることはないだろうから、ゆっくりと自分に合った仕事を探そう。

 

そう思いました。

 

しかしやはり、これといって就きたい仕事が見つかりません。

 

お金を借りたことで安心してしまったのもあり、就職活動の意欲も下降気味でした。

 

あっという間に返済日が来てしまい、僕は焦りました。

 

しかし業者は、こう言ってくれたのです。

 

「利息だけ払って頂ければ返済を待ってあげましょう」

 

僕はホッとして、短期のバイトで得た給料の中から利息分のお金を返済しました。

 

それで安心してしまった僕は、就職活動をすっかりサボるようになり、仲間と遊びほうけるようになっていました。

 

とりあえず業者に払う利息分だけ、短期のバイトで何とかすればいいや。

 

あとは遊びに使おう。そう思いました。

 

アパートならうるさい父親もいないし、自堕落な生活を送っていても誰からも責められる事はありません。

 

そして、業者への次の返済日がやって来ました。

 

僕は短期のバイトもせず遊びほうけていたため、利息分のお金を持ち合わせていませんでした。

 

それを正直に話すと、業者の態度が一変したのです。

 

「兄ちゃん。なめるのもいい加減にしろや。利息も払えない?散々待ってやったのにたわけたこと抜かしてんじゃねーよ。こっちはボランティアで貸してやってるわけじゃねーから。何とかして今すぐ金作ってこいや」

 

映画で見たようなセリフが、スマホの向こうから聞こえてきました。

 

これは夢なのか?

 

一瞬、そう錯覚してしまったほど恐ろしい声でした。

 

ここで、僕は事の重大さにようやく気付きました。

 

僕は、闇金からお金を借りてしまったんだ!

 

業者は、まともな貸金業者などではなく、闇金だったのです。

 

金利も良く分からずにいましたが、調べてみたら明らかに違法であるということだけは分かりました。

 

取り立ての電話が、何度も何度もスマホにかかってきます。

 

僕は勇気を出して闇金に言いました。

 

「この金利は違法なので払うつもりはありません。金利を取り続けるなら警察に通報しますよ?」

 

すると闇金は

 

「は?借りた金返せねえ奴が何言ってんだコラ。警察?やれるもんならやってみろや。その前にお前を拉致してお前の実家に金要求してやるからよ」

 

「お前みたいな無職のクズが警察に通報したって相手にされねえんだよ。なんなら住み込みの仕事紹介してやるよ。たっぷり働いて体で返してもらうぜ」

 

散々、恐ろしい脅しをかけて来ました。

 

とてもじゃないけど警察には言えそうにない。

 

言ったら本当に殺されるんじゃないか・・・。

 

そんな恐怖で、僕は家を出ることもままならなくなりました。

 

仕事をしなければ闇金に返済できないのに、それどころではないのです。

 

たまにしていた短期や日雇いのバイトすら、できなくなりました。

 

闇金は僕の住所を知っています。

 

もしかしたら家の前で待機していて、拉致されるのではないか?

 

家にいることがバレれば、乗り込んでくるのではないか?

 

そんな恐ろしさから震えが止まらなくなり、身動きが取れません。

 

スマホの着信があると、心臓が止まるかと思うほどドキドキします。

 

出たくない。でも、電話に出ないと今すぐ乗り込んでくるかもしれない。

 

本当に実家に、金を要求するのかもしれない。

 

考えると恐ろしく、電話を無視することができません。

 

携帯料金は実家の親が払ってくれていたため、生活費が底をついても電話が止まる事はありませんでした。

 

闇金から電話で散々罵られ、脅され、こき下ろされ・・・精神的にもボロボロでした。

 

もちろん家賃も払えず、食べるものもありません。

 

僕はどうなってしまうんだろう。

 

闇金の相談なんて誰にもできない…。

 

このまま、死んでしまうのかな・・・。

 

そんな恐ろしいことばかり考えてしまいます。

 

バイトでも、給料が安くてもいいからとりあえず地道に働けばよかった。

 

そしてとにかく、お金なんて借りちゃいけなかったんです。

 

ろくな知識もなくホームページのイメージや低金利という言葉に騙されて闇金からお金を借りてしまった自分の馬鹿さ加減に腹が立ちますが、もうすべてが遅いのです。

 

一つだけ願いが叶うのならば、時計を巻き戻して前の会社を辞める前に戻りたい。

 

闇金と出会う前に戻りたいです。

 

 

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