闇金相談埼玉編 女性(25):キャバクラ勤めの女性が浪費の末辿り着いた闇金
私は埼玉県に住むキャバ嬢です。
埼玉と言っても都内に近い場所に住んでいるため、勤めているのは新宿のキャバクラです。
友人と都内に出て遊んでいるときにスカウトされ、バイトをするようになったのがきっかけでした。
キャバ嬢は日本にたくさんいるでしょうが、やはり新宿のキャバクラはよそとは違います。
私の中には、自分はそんな新宿のキャバ嬢なんだという優越感が常にありました。
ナンバーワンにはちょっと届かないけれど、5番手くらいまでには常に入っています。
売上も、自分で言うのも恥ずかしいですが結構あります。もちろん収入もです。
キャバ嬢の仕事は皆さんがイメージしているよりも大変だと思います。
収入が全て自由に使えるというわけでもなく、洋服代やヘアメイク代などにも結構お金がかかります。
でも、これだけ収入があるとやはり金銭感覚はマヒしてきます。
お金の使い方も、周りの友人とはちょっと違います。
ブランドの服や小物、そして外車まですべてキャッシュで買っていました。
こんな私が、まさか闇金から借金をすることになろうとは・・・。
全く、考えていませんでした。
そのお話は後程じっくりするとして、なぜ私がそこまで浪費を重ねて行ってしまったかを先にお話しさせていただこうと思います。
働いているキャバクラでは5本の指に入るほど人気の私。
お店でも街中でも、男たちの目が私にくぎ付けになっているのが分かります。
それはたまらない優越感であり、女に生まれてよかったと心から思う瞬間です。
私は自分のこの外見で、身体でこれだけのお金を生み出している。
それは他の女性達に対する優越感でもありましたし、自分の価値は絶対だという気持ちにもつながっていきました。
これだけ男たちからちやほやされているのだから、これからもずっと稼ぎ続けられる。
そう思い、お金は常に湯水のように使っていました。
もっともっと自分を磨きたいので、エステに通いコスメや服などには惜しみなくお金をかけました。
新宿で働くキャバ嬢がしょぼいマンションに住んでいるなんて恥ずかしいので、さいたま市にあるタワーマンションの1室を借りて住んでいます。
家賃は20万円を超えています。
やっぱり、キャバ嬢仲間には負けられない。そんな見栄の張り合いもありました。
みんなよりもいいものを持ち、いい服を着て、いいところに住み、いい車に乗り、自分磨きにも人一倍お金をかける。
そんなことが私たちのステータスだったのです。
キャバ嬢仲間のインスタやフェイスブックを見るにつけ、負けてられない!
という気持ちが沸々と沸き上がります。
自分磨きのためにお金を使うのは私の生きがいのようになっていたのかもしれません。
いくら100万円近く稼げる月があるとしても、こんな生活を続けていてはお金が足りなくなって当然です。
クレジットカードの審査に通らなかったため、手持ちがないときはもっぱらキャッシングでしのぎます。
そのキャッシングも、ついに限度額を超えてしまいました。
お店ではしっかり稼いでいたけれど、浪費がハンパなくてお金が足りなくなる。
すでにキャッシングもできない。
でも、生活レベルは絶対に落としたくありませんでした。
家賃の安いところには住みたくないし、外車だって手放したくない。美容にだって、手を抜けるはずがありませんでした。
もっと稼がなきゃ。売り上げを出さなきゃ。
そういう焦りが、私の輝きをくすませたのでしょうか。店での人気も、新人の子に負けるようになっていってしまいました。
すると余計に焦りが増し、エステに通い、コスメなどを買い漁って自分磨きをしました。
この私の何がいけないの?もっと売り上げを出せるはずなのに。
焦れば焦るほど、売り上げは落ち込み、収入も減っていきました。
キャバ嬢としての自分が落ちぶれていくなんて許せなかった。この私が新人に負ける?そんなことがあるはずないと思いました。
高価な毛皮を身にまとい、常に最新のブランド服に身を包んで出勤しました。
もっと輝くためにはお金が必要だ。
でも、正直これ以上は無理でした。
どこかでお金を借りるしかない。闇金とかなら、私でも貸してくれるかな?
キャバ嬢はクレジットカードを作ったりお金を借りたりすることが意外に難しく、消費者金融でも数社断られました。
残るは、闇金で借りるしかありませんでした。
ちょっと怖い気持ちもありましたが、収入もそれなりにあるから問題ないだろう。返済できればいいんだし・・・そう思いました。
ネットで口コミなどを見て、なるべく安全そうな闇金を探して連絡を取りました。
親の連絡先、仕事などを聞かれ、無事に審査に通って融資を受けることができました。
銀行や消費者金融と違い、ここならいつでもお金を貸してくれるんだ。
そんな安心感が私の中に生まれるのを感じました。
全額いっぺんに返済ができなくても、利息だけを払えれば快く待ってくれます。
これで、今まで通り自分磨きやファッション、コスメなどにお金をつぎ込むことができる。
車も手放さずに済むし、引っ越しをする必要もないだろうと思いました。
とはいえ、少し調子に乗って浪費をしすぎてしまったようです。
私は闇金に返済するはずの利息まで滞納するようになっていきました。
いくら闇金と言えども女性の私に激しい取り立てなんてしないだろうと甘く見ていましたが、現実は違いました。
利息を払えなくなったその日から、闇金からの取り立てが始まったのです。
「姉ちゃん、キャバクラじゃなくてソープで働いて金作って来いよ」
「女だから許されるとか思ってるんじゃねーよこのブスが!」
出ると、そんな暴言が容赦なくスマホから聞こえてきます。
ひっきりなしにスマホに電話がかかってくるため、私は電話を使ったお客さんへの営業もままならなくなってしまいました。
闇金からの暴言に耐え兼ね、私は別の闇金にも手を出してしまいました。
そこから借りて、元の闇金へと返済しました。
今度はその闇金から取り立て電話がかかるため、また別の闇金へ・・・という風に、私は闇金からの借金を重ねて行ってしまいました。
私は結局、もう自分でも件数が分からないほど、たくさんの闇金に手を出してしまいました。
取り立ては各闇金からかかってくるので、本当に休む間もなくかかってきます。
想像してください。闇金から電話で「金返せ」とさんざん罵られ、精神をズタズタにされたところにまた着信音が鳴るのです。
どんなにポジティブで打たれ強い人でも、精神が崩壊するのにさほど時間がかからないはずです。
「今度お前の店に客として行ってやる。たっぷりサービスしろよ」
それが私にとって、一番恐ろしい脅し文句でした。
人気上位のキャバ嬢である私が、闇金から借金をしている。そんなことがキャバ嬢仲間に知れわたってしまったら!
それほど恐ろしい事はありません。
「それだけはやめてください。お願いします。何としてもお金を用意しますから!お願いですから店にだけは・・・」
「なんだ、俺をもてなすのは嫌だっていうのか。まあいい。だったらすぐに金を作ってこい」
すぐにお金を用意するなんて、実際には無理でした。
鳴り響く着信音に、私はなすすべもなく頭を抱えてうずくまるしかありませんでした。
際限なく自分磨きにお金を使い、欲しいものをすべて手に入れ、高級マンションに住む。
それは確かに、優越感に浸れることかもしれません。
でも今になって冷静に考えてみると、私はそこまでして何が欲しかったのだろう?と思います。
自分の精神を崩壊させ、生活をめちゃめちゃにしてまで欲しいものは何だったのか。
闇金からお金を借りてまで自分を磨き贅沢な暮らしをすることに、何の意味があるというのでしょうか。
私は本当にバカだったと思います。
闇金なんかと関わってしまったばっかりに、取り立て地獄の毎日です。
利息はどんどん膨らんでいきますから、全部返済するなんて不可能に近いことだと思います。
もう、闇金から逃れるなんて無理なんでしょうか?
今、本当に後悔しています。
もし闇金から借りようとお考えの方がいたら、絶対にやめてと言いたいです。
お金のことで闇金相談なんて絶対にしないで下さい。
一度闇金と関わったら逃れることはできないのが現実です。
私のようになりたくなかったら、絶対に借りるべきではありません。