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闇金相談札幌編 男性(45):闇金からお金を借りて弁護士に相談した話

闇金相談札幌編 男性(45):闇金からお金を借りて弁護士に相談した話

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「待ってください!来月にはなんとか業績を上げますから。融資打ち切りだけは・・・!何とか考え直してください!」

 

「そう申されましてもね・・・。今までが今まででしたし、急に来月業績が上がるとも考えられませんしね。申し訳ございませんが、融資はこれで打ち切らせていただきます。」

 

「そこを何とか!!お願いします!」

 

土下座をして必死に懇願する私を横目で見ながら、銀行の担当者は冷たく融資打ち切りを告げ、帰っていきました。

 

私は札幌で、小さな町工場を経営しています。
もともとは父が立ち上げた工場でしたが、5年前に父が他界し、私は当時勤めていた会社を辞めて父の工場を継ぐ決意をしたのです

 

慣れない仕事というのもあり、父のようにうまく工場を切り盛りしていくことができず、ここ数年業績は悪化。

 

父の時代にも決して業績が良かったわけではありませんでしたが、なんとか工場で働く従業員に満足のいく給料を払えるくらいには業績が保てていました。

 

うちの工場の従業員は12人。

 

本当に小さな町工場ですし、父の時代から長年勤めている方もいて、本当に家族同然のような存在です。

 

父と同世代の方には、子どものころにはお年玉をもらったこともあります。

 

工場の皆さんには、昔から何かとかわいがってもらっていました。

 

父が守ってきた、大事な工場。

 

それを自分の代でつぶしてしまうなど、絶対にできません。

 

もちろん、家族同然の従業員たちを路頭に迷わせるわけにもいきません。

 

しかし、もう諦めるしかないのではないか・・・。

 

そんな弱気な心も、時々顔を出します。

 

そのたびに従業員一人一人の顔が浮かんできて、弱気を何とか振り払う毎日でした。

 

おととし結婚したS君のところには、もうすぐ子どもが生まれるんだっけ。

 

何かとお金がかかるよな・・・。

 

子供が生まれた途端に父親が無職じゃ、さぞかし困るだろう。

 

Kさんの娘さんは、来年の春に結婚式をすると言っていたな。

 

一人娘だから盛大な式にしてやるんだって、今から張り切っているみたいだ。

 

そんな時にうちが倒産なんていうことになったら・・・。

 

従業員一人一人に、それぞれ支えていかなければならない大切な人たちがいます。

 

そのためには、私が何としてでもこの工場を守らなければいけない。

 

でも、銀行への返済ができない・・・。

 

このままでは、本当に融資を打ち切られてしまいます。

 

どうしたらいいのか・・・。

 

身も心も、もうボロボロでした。

 

すすきののネオンに誘われ、私は現実をしばし忘れようと、久しぶりに飲みに出かけました。

 

そこで目にしたビラが、私の人生を大きく変えることとなったのです。

 

そこには、「今すぐ融資」の文字。

 

こんなところに貼ってあるのだから怪しい業者だろうという事は何となく想像ができました。

 

でも、私には工場の運転資金が今すぐに必要でした。

 

すぐに銀行へ返済すれば、融資を考え直してくれるかもしれない!

 

そして死ぬ気で工場を立て直せば、まだ間に合うのではないか。

 

もう、背に腹は代えられない!

 

私は思い切って、そのビラの電話番号に電話をかけることにしました。

 

電話に出た男性は意外にも感じが良く、私はあまり警戒心を持つことなく融資のお願いをしました。

 

今考えると、この時点ではまだ金利の事などを深く考えていませんでした。

 

それほどに、冷静さを失い、工場をつぶさないためになんとかしなければ・・・と追い詰められていたのだと思います。

 

そのお金で何とか銀行へ返済し、とりあえずのところ融資の打ち切りは待ってもらうことができました。

 

良かった・・・。

 

そう思っていたのもつかの間、業者への返済期日が来てしまいました。

 

もともと業績の悪化した工場ですから、当然借りたお金とその金利を返済するという事が出来そうにありませんでした。

 

それを告げるため恐る恐る、業者に電話をかけました。

 

「仕方がないですね・・・では、今回だけは待ってあげましょう。その代わり、金利分くらいはお支払いいただけますね?」

 

こう言われ、なんとかお金をかき集めて金利の分だけを返済しました。

 

ここでようやく、この業者の金利の異常さに気づいたのです。

 

借りたお金の半分の利息を要求されている。そうです、薄々分かってはいましたが、業者は明らかに闇金でした。

 

それも、10日で5割といういわゆる「トゴ」の金利を取る、かなり悪徳な業者だったのです。

 

今すぐにお金が必要だったけれど、こうするしかなかったのだけど・・・。

 

自分は、闇金に手を出してしまったんだ。

 

これからどうなってしまうのだろうという恐ろしさで、押しつぶされそうでした。

 

次の返済日も、その次の返済日にも、必死の思いで利息分のお金をかき集めて闇金へと返済。

 

しかしそれも、次第にできなくなってしまいました。

 

利息が返せなくなったその時から、闇金の取り立てが始まりました。

 

携帯へのひっきりなしの電話。携帯を無視すれば、家にまでかかってきました。

 

その電話を、中学生の息子が取ってしまったこともありました。

 

闇金の相談をしようにもどうすることもできずに…。

 

やがて携帯電話料金の支払いができなくなると、私は闇金が乗り込んでくるのではないかと気が気ではありませんでした。電気代を節約するためと留守を装うために、夜も電気をつけず、真っ暗な中で家族3人で過ごします。

 

札幌の冬は本当に冷えるのですが、暖を取ることもできずひたすらに毛布にくるまって凌ぎました。

 

部屋が暗いと、余計に寒々しく感じるものなのです。

 

妻や子供に、本当に申し訳ないことをしてしまった。

 

息子は家にいる間勉強もままならないし、成長期なのに栄養面も心配でした。

 

本当に、どうしようもない親だ・・・。

 

いくら工場を守るためとは言え、闇金からお金を借りてしまうなんて、なんてバカだったのだ・・・。

 

謝る私に、妻が言いました。

 

「今さらそんなことを言ったって仕方ないわよ。後ろばっかり振り返ったって、何の解決にもならないわよ。工場のためだったんだし、別に私は大丈夫。私が工場の仕事とパートを掛け持ちすれば、当面の生活費くらいは払えると思うし。うちの実家にお願いすれば弁護士費用くらいは出してくれるかもしれないから、明日相談に行ってみましょう」

 

妻が実家に話を付けてくれて、私は闇金問題を扱っているという弁護士の元へ行くことになりました。

 

そこで闇金からお金を借りてしまった経緯などを話し、闇金と話を付けてもらうことをお願いしました。

 

数日たち、闇金からの連絡が来なくなりました。

 

にわかには信じられず、その後も怯えて過ごしましたが、それ以来かかって来ていません。

 

とりあえず最初に借りた元金分以上のお金を返済していたこともあり、今後の返済はしなくて良いこととなりました。

 

一時はどうなることかと思っていたので、このときの弁護士さんや妻の実家には、本当に感謝してもしきれない思いでいっぱいです。

 

いまでも、工場は火の車です。

 

一歩間違ったら倒産の、綱渡り状態です。

 

しかしなんとか歯を食いしばり、地道に頑張っています。

 

銀行からの融資も、どうにか今のところ打ち切られていません。

 

とにかくこの経験から私の言いたいことは、お金に困っていても常に冷静に判断しなければいけないという事です。

 

今すぐにお金が手に入ればそれでいいや、今日何とかなれば・・・という気持ちでは、やはり危険です。

 

闇金だという事に気づかずに借りてしまってからでは遅すぎるのです。

 

闇金から借りても大丈夫などと、決して思わないで欲しいのです。

 

借りる前には審査なし、低金利などと謳っていますが、実際には全く違います。一度借りてしまったら、もう逃げられないと思っておくべきです。

 

これからも、おそらく工場の資金繰りに困る事はあるでしょう。

 

でも私は、もう絶対に闇金には手を出しません。

 

 

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