闇金相談高崎(群馬)編 女性(35):一度は闇金へ完済したものの、無理やりの押し貸しで再度闇金地獄へ…
私は高崎に住む独身の30代半ばの女性です。
まさか自分が、闇金の餌食になるなんて思ってもいませんでした。
私はもともと貯金が苦手。給料をもらってもすぐに使ってしまいます。
ショッピング大好きで、会社帰りには毎日のように高崎駅の駅ビル高崎モントレーに立ち寄ってしまいます。
今が楽しければいい、この先結婚すれば旦那の稼ぎで生活していくんだし、女だからさほど貯金なんて必要ないでしょ、と思って生きて来ました。
しかしこの歳まで独身だと、さすがに不安になり始めます。
もしかしたら一生一人なのかもしれない。
そしたら私、一生稼ぎ続けなきゃならないの?
私は一人っ子だし、両親の生活費が年金で足りなければ私が何とかしなきゃいけないし・・・。
その果てに、孤独死が待っていたりして!
そんなことを考え、暗い気持ちになってしまうことも増えて来ました。
ある日私は、同じく独身の友人に誘われて婚活パーティーに参加しました。
婚活パーティーに来ている男性なんてそもそもモテないタイプが多いんだろうし、期待薄だな・・・なんて思いながら参加したのですが、予想に反して好みの男性との出会いがあったのです。
彼も私を気に入ってくれたようで、話しかけて来てくれました。
「えっ、35歳なの?全然見えないよ。へー、地元出身なんだ。垢抜けてるし、東京から来たのかと思ったよ。仕事は?そうなんだ、責任あるポストにいるんだね」
彼は私より8つ年下。
可愛らしいタイプのイケメンで、まさに私の好みにどストライクでした。
このパーティーがきっかけで、私たちは晴れてカップルになりました。
年下の彼とのデートは新鮮で、もう毎日夢心地でした。
地に足が付かないというのは、こういうことを言うのでしょうか。
本当に彼にメロメロで、彼のちょっとしたわがままなら許してしまう状況でした。
最初のころはデートも割り勘でしたが、だんだんと私がおごることが増えて来ました。
「今日は給料日前で財布がピンチでさあ。ね?お願い」
いたずらっぽい目でのぞき込まれると、可愛くてつい言われるがままにおごってしまいます。
私も本当は給料日前で厳しいんだけどな・・・と思うこともありましたが、可愛い年下の彼に尽くしたいという気持ちになってしまうのです。
ドライブデートの帰り、私が名残を惜しみながら車を降りようとしていると、
「俺さあ、○○と結婚したいな。昔から年上で落ち着きのある奥さんと結婚するのが夢だったんだよね。俺がもうちょっと仕事でスキルアップして、独立するって夢を叶えたら、○○の事迎えに行くから」
彼が、そんなことをつぶやきました。
これってプロポーズ?
彼が夢を叶えたら、私は彼と一緒に幸せになれるってことだよね?
私は完全に舞い上がってしまいました。
これでようやく私も結婚ができる。
ホッとすると同時に、彼の事を何としても逃したくないという気持ちも強くなりました。
それからしばらく経ったある日の夜中、彼からスマホに電話がかかってきました。
「ああ、○○?起こしちゃってごめんね。実は今事故っちゃってさ、相手がちょっとヤバい人みたいなんだよね。明日中にお金を振り込まなきゃならなくてさ。悪いんだけど、20万貸してくれないかな?」
「えっ、ケガは大丈夫?そうなんだ、分かった。じゃあ明日の朝一で振り込んでおくね」
その後も似たようなことがたびたびありました。
友達が事業に失敗して困っているから、手助けするために30万円を貸してほしい。
友達の結婚式が3つ立て続けにあってご祝儀を払えないから10万円貸してほしい。
どうしても参加したいセミナーがあるから3万貸してほしいなどなど。
数万円、数十万円単位でお金を貸してくれと言ってきました。
最初に話した通り、私は今まで無駄遣いばかりしてきたので貯金なんてありません。
数十万円のまとまったお金なんて、貸せるわけがないのです。
でも、もし貸さなかったら彼は私から離れて行ってしまうのではないだろうかという気持ちが強く、借金までしてお金を貸していました。
薄々、分かっていました。
私はただの金づるなんだということを。
金の切れ目が縁の切れ目。
彼にお金を貸せなくなったら、私はきっと捨てられる。
そんなことになるくらいなら、また一人っきりになるくらいなら・・・借金を作ってでも、彼といたいのです。
私は完全に、彼の存在に依存していました。
正規の貸金業者からは借りられなくなり、ついに私は闇金と呼ばれるところに手を出してしまいました。
闇金業者はやはり怖かったですし、金利も半端でなく高かったです。
返済を滞らせてしまった時には恐ろしい取り立て電話がひっきりなしにかかって来て、精神的に追い詰められました。
しかし彼のため、そして彼に精神的に依存している自分のためだと思えば大丈夫でした。
彼のためにお金を使い果たしてしまっている私が闇金に返済するのは大変でしたが、会社で禁止されているバイトをするなどしてお金を稼ぎ、なんとか完済することができました。
闇金からの借金を完済できた時には、心底ホッとしました。
彼のためとはいえ、やはり闇金から借りるなんて、後から考えたら本当に馬鹿なことをしたなと思います。
闇金とすっかり手を切れてよかった。
そう思いました。
今後は、いくら彼からの要求でも無理なことは無理と言おう。
全額は貸せなくても言われた額の半分だけ貸すなどして、無理をしないようにしようと決めました。
しかし私が彼にお金を貸すことを渋るようになると、彼の態度がだんだんと冷たくなっていきました。
毎日のようにしてくれたLINEや電話も減っていきました。
私は焦りました。
やっぱり、言われた通りにお金を貸せばよかった。
彼の心は、私から離れて行っているんだ。
私はたまらず、彼に言いました。
「ねえ、私たちっていつ結婚するのかな?私もそんなに若くないしさ、なるべく早くウェディングドレス着たいかなー、なんて・・・」
自分でもウザいと思いました。
でも、彼の気持ちを確かめたくて必死だったのです。
そのとき彼から返ってきた言葉に、私は言い表せないほどの衝撃を受けました。
「は?何のこと?あ、あれねー。○〇、まさかそれ本気にしてたの?俺がお前みたいなおばさんと結婚すると思う?あのパーティーに行ったのは、金づるになりそうな年上女を探すためだよ。○○は仕事でもいいポストに就いてたしさ、金持ってそうだったから。そもそも俺、婚約者いるし」
聞くと彼は、事業を始めるための資金が欲しくて私を利用したようでした。
薄々分かってはいたものの、まさか婚約者がいるとは思っていませんでしたし、お金さえなんとかすれば私と結婚してくれると思っていました。
彼の存在にすっかり依存してしまっていた私は、壮絶な喪失感に襲われました。
そして数日後、それに追い打ちをかける出来事が起こります。
私のスマホに、以前お金を借りた闇金から電話がかかってきたのです。
「もしもし、お客さんがお金に困っているだろうと思って、新たに融資させていただきました。すでに口座にお振込みさせていただきましたから、ご確認ください。10日後に返済をお願いします」
私は耳を疑いました。
「私、お願いしていませんが。お金には困っていませんので、お返しします」
「しかしですね、一旦ご融資してしまったからには、利息を払って頂かないと」
闇金は、結局聞き入れてくれませんでした。
彼を失って自暴自棄になっていましたし、まだ消費者金融からの借金も返済し終わらない状況でしたので、さらに闇金から借金をしてしまうなんてとんでもない話でした。
一度闇金からお金を借りてしまったせいで、私の電話番号や住所、口座番号などの個人情報が闇金の手の内にあったため、今回このような事になってしまったようです。
一時は借金を完済して闇金と手を切ったと思っていたのですが、やはり甘かったようです。
私は、闇金から勝手にお金を口座に振り込まれる「押し貸し」の被害に遭ってしまったのです。
勝手にお金を貸してきて、返済できないと激しい取り立てをされます。
到底納得のできないことですが、相手は闇金なので逆らうことは不可能でした。
やはり、一度でも闇金なんかと関わってはいけなかったのです。
闇金相談なんて誰にもできない。
彼は去っていき、私には借金だけが残りました。
もう、私の人生は終わったんでしょうか?
闇金と完全に手を切れる方法があるなら、誰か教えてください。
もし今回の借金を返済しても、闇金の都合でまたいつ押し貸しをされるか分かりません。
一生、びくびくして生きていかなければならないのでしょうか。
誰か、闇金から解放される方法を私に教えてください・・・。