闇金相談東京(新宿)編 男性(28):ギャンブルで借金し、闇金で死ぬ寸前へ…
自分は、今闇金から金を借りています。
もっと早くに法務事務所に闇金相談ができるこのサイトのことを知っていればこんなことにはならなかったのかもしれません。
自分は都内在住の会社員で、仕事帰りにはしょっちゅう新宿で飲んでいました。
アパートを借りて一人暮らしをしていますが、家賃が引き落とされる日に口座に残高が無いこともしょっちゅう。
もともと金の管理は苦手で、全てがどんぶり勘定でした。
欲しいものがあれば手元に金がなくてもカードで買ってしまいますし、飲み代が足りなければキャッシングも平気でします。
それでも、給料が入ればちゃんと返せていたので気にしていませんでした。
そして自分の致命的な欠点と言えるのが、ギャンブルをやめられないことでした。
とにかく、パチンコが大好きでした。
勝っている時にはいいのですが、負け始めると負けを全て取り返さないと気が済まず、引っ込みがつかなくなってしまうのです。
ジャラジャラと玉が出てくるあの瞬間。
その快感を知っているから、きっと出るはず、もう少しで出るはずだと思ってしまうのです。
そしてまたあの快感を得たい。大儲けしたい!
そう考えたら、やめられるはずなんてありませんよね?
今やめたら損をする、もうちょっと突っ込めばきっと出るはず・・・。
そう思い、結局いつも際限なくお金をつぎ込んでしまいます。
もちろん、手持ちのお金では足りませんから、消費者金融のCDへ走ります。
それでも、出ない日は出ません。
家に帰ると、「ああ、やってしまった・・・」と毎度後悔。
何十万と使ってしまった時には自分の馬鹿さ加減に呆れるのですが、それもすぐに忘れてしまい、またあの快感を求めてパチンコ店に入り浸ってしまうのです。
新宿ならちょっと歩けばパチンコ屋があるので、行く気が無かったのについ寄ってしまうなんて言うこともありました。
そしてさらに困ったことに、会社の先輩に誘われて競馬までやるようになってしまったのです。
週末新宿のウインズへ行き、馬券を買います。
これが当たると気分が良いのです。
パチンコと違って自分で予想して、その予想が当たることによって金を手にすることができるというのが嬉しいのです。
自分は馬を見る目があるんじゃないか、なんて思ってしまうんですよね。
競馬の場合はいつでもやっているわけではありませんから、開催日にめいっぱい賭けてしまいたくなります。
しかも大穴を狙ったほうが儲かるので、つい大穴に大金をつぎ込んでしまって撃沈・・・などという事もあります。
パチンコに加えて競馬。
そしてもともと金の管理がいい加減だったこともあり、いよいよ消費者金融からの借金が返済できなくなってしまいました。
ギャンブルでお金を作って返そうにも、軍資金がありません。
ほかの消費者金融で借りようと思いましたが、審査に通らずびっくりしました。
そうこうしているうちに、消費者金融から督促状が来るようになってしまいました。
給料で返済していましたが、それでも追いつかないほど、いつの間にか借金が膨らんでいたのです。
何処か、自分に金を貸してくれるところはないのだろうか?
そんなことを考えながら新宿の街をうろついていると、あるビラが目に留まりました。
「審査なし」「ブラックOK」
自分は滞納を繰り返していたので一応ブラックということになるのでしょうか。
これはきっと闇金なんだろうなと思いましたが、パチンコで金を増やして返せば問題ないと思っていたので、闇金から借りることに抵抗はありませんでした。
とりあえずはここで貸してもらって、パチンコで増やしてから消費者金融へ返済しようと決めました。
早速闇金に連絡を取るとある飲食店に来いと言われ、そこへ足を運ぶと車に乗せられました。
ちょっとビビりましたが、その車内で普通に金を渡され、10日後が返済期限だと言われました。
返済するときは必ず前日に電話をするようにも言われました。
その金を持ってパチンコへ行ったら勝つことができ、無事に闇金に返済する金ができたので返済日の前に電話を入れると、なかなか電話がつながりません。
闇金の携帯電話の電源が入っていない様子なのです。
夜まで何度もかけましたが、まあ明日でもいいか・・・と、その日は諦めて寝ることにしました。
返済日の朝、無事に電話がつながりました。
「昨日のうちに電話をいただけないと・・・今回は返済出来ませんね。
利息だけ払ってください。」そう言われました。
なんだか納得がいきませんでしたが、まあ次回返せばいいかとあまり気にしませんでした。
次の返済日。金を用意し、前日に電話をかけましたがやはり全く通じません。
その時やっと気づきました。
これはわざとなんだと。
つまり、闇金は自分に、金を返済して欲しくないんだと。
なぜ返済して欲しくないのか?
初めは不思議に思いましたが、よくよく考えてみたら簡単なことでした。
「全部返済されてしまったら、利息が取れなくなるから」です。
もしかしたら、闇金は自分に、半永久的に元金を返済させてくれないのではないか?
そう思うと、全身から血の気が引くのを感じました。
要するに自分は、闇金にとってみれば利息製造機のようなもの。この先もずっと利息だけを取られ続けるのだ・・・!
次の返済日にも、やはり闇金とは事前に連絡が取れず、結局利息だけを返済することに。
この時点では闇金への利息の返済は何とか出来ていたものの、消費者金融からの借金はまだ返済し終わっていませんでした。
頭の中は、毎日闇金と消費者金融への借金の返済の事ばかり。
同僚や友人とも会いたくなくなり、自分は家にこもるようになりました。
当然、金がなくろくなものが食べられません。
仕事帰りに閉店間際のスーパーに行き、見切り品を買って帰る毎日でした。
そんなある日、闇金業者が意外なことを口にしました。
「お金に困っているようなら、追加融資いたしましょうか?」
消費者金融からの借金だけでも何とかしたいという思いがあり、ついその提案を受けてしまいました。
借金を一本化してしまった方が気持ちが楽になると思ったのです。
その金で、消費者金融からの借金は返済のめどがつきました。
しかし当然のことながら、闇金の借金の元金は増えてしまいました。
元金が増えれば、当然利息も増えます。
相変わらず闇金は、なにかと理由を付けては元金の返済をさせてくれません。
そのうちに私は心を病んでいき、仕事も休みがちになっていきました。
収入が減れば、当然返済は辛くなります。
だんだんと、利息分の返済すらできなくなっていきました。
すると、闇金業者の態度が一変しました。
「さっさと金返さんかコラ!」
「金がないんだったらよそで借りて来て返せや!」
大声で、口汚く罵るようになったのです。
それは、よくドラマなどで見る取り立てのシーンそのものでした。
仕事中も、カバンの中では常に携帯のバイブが鳴っていました。
同僚に「さっきから電話鳴ってるけど、出なくていいの?もしかしたら緊急の用事じゃない?」などと突っ込まれることもあり、いつばれるかと気が気じゃなく、仕事中は携帯の電源を入れることができなくなりました。
仕事中に携帯の電源を切っていたことがバレたようで、ある日ついに闇金がアパートにまで乗り込んで来てしまいました。
ドアをドンドンと尋常じゃない強さで叩きながら、大声で喚く闇金業者。
「おーい、いるんだよね?お金借りといて無視ですかー?」
「おい、出てこいやコラ」
「ご近所のみなさーん、この人闇金から借金してますよー」
鍵をかけていても、ドアを壊されて入ってくるのではないかという恐ろしさで身動きも取れません。
玄関から離れた部屋の隅に、耳をふさいでうずくまることしかできませんでした。
自分が家に帰ってきたときに、もし闇金が部屋の前で待ち伏せをしていたら?
恐ろしくなり、自分は仕事に行くこともできなくなってしまいました。
収入が無く、そのうえ借金に追われている状態です。
またいつ闇金が乗り込んでくるかと思うと家を出るのが怖く、食べ物を買いに行くこともままなりません。
週に一度くらいのペースでびくびくしながらスーパーへ出かけ、一袋見切り品のパンを買ってきて、それで一週間食いつないでいました。
どっちみち食料を買うお金もありません。パンしか食べていないので体調が悪く、水道を止められてしまっているため水分を摂ることもできません。
こうやって自分は、東京の片隅で人知れず死んでいくのか・・・?
脳に栄養が行っていないせいなのか、思考力もどんどん落ちていきます。
前向きに考える事など、到底できません。
もう、終わりだ。
この地獄から、這い上がる術なんてあるはずない。
闇金を甘く見た自分が馬鹿だった・・・。
しかし、今さら後悔しても後の祭りなのです。