闇金は違法だから返さなくていい?
闇金ウシジマくんの「闇金狩りくん」という回をご存知でしょうか?
このお話は、「闇金は違法だから返済する必要がない」というところから始まります。
闇金ウシジマくんに出てくる登場人物は、なぜかみんなしっかりと返済しているのに違和感を感じたりもするのですが、この回でしっかりとそのわだかまりを払ってくれました。
違法の金貸しで警察に泣きつけないのなら、闇金からお金を借りてそのまま逃げてしまえばいい訳で、それを実際にやるとどうなってしまうのか…というのがこの回で分かります。
そもそも闇金は、審査は身分証明だけで、どこからもお金を借りることが出来なくなってしまった人にお金を貸す訳です。
当然、どこにもお金を借りることが出来ない人が対象ですから回収が難しいですし、いつバックレるかもわからないから高利だったりする訳です。
そこを逆手にとったのが「闇金狩り」と言われる人たちで、お金を借りて、後は逃げ切ってしまえばもうお金は返さなくていいという訳です。
すごく単純なのですが、そもそもそういう人を相手にお金を貸している闇金からそう簡単に逃げ切れる訳がありません。
闇金ウシジマくんの「闇金狩りくん」
闇金ウシジマくんの「闇金狩りくん」の回でも、様々な闇金からグループで総額800万円ものお金を借りてそのまま逃げようとしまいましたが、結局は捕まってしまいます。
借りる側は偽造の運転免許証やパスポート、喫茶店の電話などを使い実在しない人物を作りお金を借ります。
とはいえ、いくら偽造でも運転免許証の顔写真は自分の顔ですし、喫茶店の電話番号もここにどんな奴がいたのか聞き込みをすれば、どんどん犯人を追い詰めることが出来ます。
その時のウシジマくんの言葉が、
「どんな嘘をついても、一つ一つはしっかり実在している。」
というものだったのですが、確かにどんな嘘をついても結局は組み換えをしているだけで、一つ一つは真実なんだな…と。
その一つ一つをキッチリ追い込んでいけば、いずれ犯人に辿り着く…それがウシジマくんの考えでした。
闇金狩りくんも、色々なものを偽造するところまでは良かったのですが、逃げ切るところが甘く、結局捕まってしまいました。
これがもし海外とかまで逃亡をしていれば捕まらなかったのかもしれませんが、この回ではさすがにそこまでは描かれていませんでした。
このサイトをご覧の方、そして、闇金ウシジマくんの「闇金狩りくん」の回をご覧の方は、闇金からお金を借りて逃げてしまおうかと考えている方もいらっしゃると思います。
確かに闇金は違法ですが、違法だからこそ一般の消費者金融とは回収方法もネットワークも全然違うと思って下さい。
そもそも闇金はお金を借りに来る人を信用していません。
信用していない人にあえてお金を貸す訳ですから、逃げようと思うこと自体が闇金にとっては当たり前のことと言いますか、想定の範囲内なのです。
どこで監視されているか分かりませんし、もしかしたら全ての個人情報を握られている可能性もあります。
間違っても闇金から逃げ切れるとは思わないで下さい。
もしも本当に逃げようと思うのなら、家族や友人、生まれ故郷など全てのものを捨てる覚悟が必要です。
きっと海外まで逃亡すればさすがに追って来ないでしょう。
しかし、もう二度と日本には戻ってこれません。
日本に戻ってくればあなたの命は保証されないかもしれません。
そんな闇金から助かる手段は二つあります。
一つは闇金にお金を返済すること。
そして、もう一つは法律事務所などの弁護士に相談することです。
どちらが賢い選択か、闇金から借りパクをしようと考えていたあなたならわかると思います。
よく考え、次の行動に移して下さい。
…と、これをお読みの方は、この話はそもそも「闇金ウシジマくん」という漫画の中の話であって、実際にそんな話が本当にある訳ない…なんて思っているかもしれません。
ですが、闇金はしっかりとこの社会に存在していますし、ニュースや新聞などで報道されたり、「闇金相談」と検索してみても、闇金問題の解決を促す法律事務所や法務事務所のホームページが多数検索にひっかかります。
また、闇金ウシジマくんの内容自体も、実話に基づいて作られたというのは有名な話で、本当にこういう話が存在するんだということをまずは知って欲しいと思います。
当サイトに訪れられる方のほとんどは、「闇金借りパク研究所」というサイトタイトルから、闇金から借りパク出来る方法を教えてくれるサイトだ…と思われる方が多いようですが、このサイトの存在意義自体は全くの逆です。
闇金は回収することに最も時間と人員を割いているので、基本的には逃げ切ることは不可能とお考え下さい。
お金を借りた時点で、あなたの身柄は全て闇金に渡してしまっているのです。
どこからもお金を借りるところがなく、最後に闇金に辿り着こうとされている方へ。
闇金からは絶対にお金を借りないで下さい。
10日で5割とした場合、利息が5万円、元金が10万円で合計15万円です。
闇金にお金を借りるまでに困窮してしまった人間が、10万円を借り、その10日後に15万円を支払い完済することはそもそも不可能なことです。
利息分の5万円だけとっても無理のある金額であることは容易にわかることですし、元金の半分にもなる5万円を支払ったとしても、借りた10万円の元金は1円も減っていないんです。
そして、何度も言いますが、借りパクなんて不可能と思って下さい。
100人借りたとしたら、逃げ切れるのはそのうち1人いるかいないかです。
つまり、闇金から逃げ切るには1%にも満たない確率なのです。
闇金からお金を借りようと思っている人、そして借りパクを考えている人、どちらもすごく無謀であることがお分かり頂けたと思います。